令和6年5月10日 インド菩提樹の挿し木と種まきをしました。

令和6年5月10日(金曜日)インド菩提樹の挿し木と種まきをしました。 昨年冬越しの為にインド菩提樹を本堂に取り入れる時、長く伸びた枝を切り、花瓶に挿して室内に置いておきました。 4月中は全く変化はなかったのですが5月の連休中の高温で一気に芽が動き出し、葉が展開し始めました。 長いまま花瓶に挿していたため上から15cmで切って挿し木し、下の方は庭に突き刺しておきました。 様子を見て8月下旬辺りに植え替えようと思います。 当地でもお釈迦様の菩提樹が冬越し出来て育てられるという喜びで、種蒔きに挑戦しました。 インド菩提樹の種はネットで数百円で手に入ります。 高さ30m以上・樹齢1000年以上になる大木のインド菩提樹の種はゴマ粒より小さいです。 花はイチジクの実を豆粒ぐらいに小さくしたものです。 種蒔きの方法ですが、説明書によると先ず容器に種を入れ少量の水で米を研ぐように指でこすります。 これは実を鳥に食べられて糞として排出されて初めて発芽するので、それを再現するのに種をよく揉んで洗うのだそうです。 インド菩提樹は別名「締め殺しの木」と言うそうです。 お釈迦様が悟りを開らかれた神聖な木に似つかわしくない名前です。 これは鳥がインド菩提樹の実を食べ他の樹上で糞をし、そこから発芽したインド菩提樹は二種類の根を出し、一つは宿り主の枝や幹にまとわりつき、もう一つは空中に垂れ下がって伸びていきます。 やがて地面に着くと土の中から養分を吸収して幹の周りの根は太く堅くなり新しい根を次々と出し宿り主を網の目のように覆っていき、やがて宿り主を枯らせます。 このときの様子が「絞め殺す」ように見えるのでこの名前がつきました。 熱帯雨林を生き残っていく智恵でしょうか。正に「諸行無常の理」を現わしています。 さて種まきですが、指で揉むのは難しいので茶こしで水を流しながら擦りました。 種を土の上にパラパラと撒き後は霧吹きするだけで発芽を待ちます。 乾燥を防ぐためにビニールで覆いました。 2週間からひと月でゴマ粒ぐらいの緑のポチポチ(芽)が見える予定です。 発芽率は種の鮮度によるそうです。 最初はギザギザの葉が出て、あの愛らしいハートの葉が出てくるのはその後らしいです。 インド菩提樹らしい姿になるのに2~4年かかるそうです。 その頃には住職は後期高齢者です。なんとなく笑ってしまいます。