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令和3年4月24日十三回目の新型コロナウイルス感染症終息の祈願法要を勤めました。

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  令和3年4月24日(土曜日)十三回目の新型コロナウイルス感染症終息の祈願法要を勤めました。 新型コロナが新たな段階に入りました。単に第4波というだけでなく、変異種が主流になって来ています。 京都にも「まん延防止等重点措置」が適用されました。 東日本大震災の津波の時に「想定外」の言葉がよく使われました。 このコロナ禍の状況を数年前に誰が想定していたでしょうか。 津波の時も先人が石碑に注意を残していてくれたにも拘らず、忘れ去られていました。 この疫病も近年に大規模な流行が無かったために対策が遅れがちになるのでしょう。 江戸時代後期に天然痘が流行った時に蘭方医 緒方洪庵が西洋医学の牛痘苗をワクチンに使う予防法を取り入れ普及に尽力しました。 しかし「接種をすると牛になる」との風評により接種が進みませんでしたが、正しい情報の発信や大阪商人の援助もあり一部にお金を取らずに接種を行うなどして接種が進みました。 この緒方洪庵より50年以上前に秋月藩の藩医である緒方春朔が人の天然痘患者の膿を健康人に接種する人痘種痘法を施し成功させています。しかしこれには安全性に問題があり命を落とす人もありました。 人間は経験から学んで試行錯誤しながら前に進んでいきます。 行政の対策の遅れやワクチンの副作用を強調するより、出来るだけその効果を発揮出来るよう後押しするように報道して欲しいものです。 ワクチン接種の進んでいるイギリスは感染者が減っているそうです。日本のワクチンの普及も後もう少しです。

令和3年4月8日 釜敷地蔵尊供養会を行いました。

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  令和3年4月8日(木曜日)釜敷地蔵尊供養会を行いました。 コロナ感染症の影響で昨年に続き一般のお方の参詣は御遠慮頂き住職だけで行いました。 宝物の公開もありません。人を呼び込む幟旗や幕もありません。殺風景です。 それでも例年来て頂いているお方が法要の間、合掌して頂きました。有難いです。 平成24年(2012)に初めて釜敷地蔵尊供養会を行い、今年で9年目です。 何とか続けてこられましたがこの間住職の体調で一回中止をして、また今回コロナで中止になりました。 檀家様だけでなく一般のお方にも釜敷地蔵尊にお参りして頂くためにこの法要を始めました。 当寺の閻魔自作像は織田信長公より賜ると文献に載っていますが、釜敷地蔵尊は織田信長公より開山貞安上人に賜ると口で伝えているだけで文献には残っていません。 地蔵尊の足下に釜があります。地獄で釜茹でになっている亡者の代わりに自ら釜で茹でられている身代り地蔵尊です。 釜の上に乗っているお地蔵様は珍しく、管見によれば愛知県愛西市「釜地蔵寺」の地蔵尊がおられます。 釜地蔵寺のお地蔵様は珍しい鋳物(鋳鉄)の地蔵尊で、むかし継母により釜茹でにされた子供の身代わりに釜の蓋を開けると鉄のお地蔵様が茹でられていたため、継母が改心したというお話です。 当寺の釜敷地蔵尊も古文書に「獄中歩行の地蔵」と書かれており何か物語がありそうですが、二百年前の火災で本尊過去帳や古文書も焼失してしまった為なにも残されていません。 ともかく「身代り地蔵尊」すなわち「厄除・災難除けのお地蔵様」として昔より信仰を集めています。 今まさにコロナ禍です。身代り釜敷地蔵尊のお出ましを願って厄災除け、コロナ終息のお願いをする時です。