投稿

10月, 2018の投稿を表示しています

平成30年十夜会法要を勤めました。

イメージ
平成30年10月28日(日曜日)十夜会法要を勤めました。 お十夜の法要は御念仏中心の法要です。 当寺では法要中に百万遍念仏を称え、双盤を打ち、数珠繰りを行います。 この時には、利剣の名号を掛けます。字の先が剣の切先のように尖っています。 経文に「利剣即是弥陀号 一声称念罪皆除」とあり、 鋭い剣を振るうがごとく称名念仏は全ての罪を滅すことをあらわしています。 お参りの方は輪になって、鉦に合わせて一生懸命に数珠を繰ります。 終われば数珠繰りで手が温かくなります。 朝方は寒いですが日中は良いお天気で温かくなりました。 萩を刈り取ってカエルやお地蔵さまが姿を現しました。 遅咲きの琉球萩がまだ花を付けています。

勝念寺の門前に京都市の駒札が立ちました。

イメージ
平成30年10月25日 勝念寺の門前に京都市の駒札が立ちました。 京都市が市内の名所旧跡に由緒などを書いた立札で、将棋の駒の形をしているので駒札と言います。 すでに市内に500基ほど駒札がありますが、平成28年度からは、より広く京都の魅力を伝えるため年間約50基、5箇年で250基、新たに設置されるとのこと。 なお、駒札は京都市内産の木材である「みやこ杣木」を活用されるそうです。 現住職なってから勝念寺のことを知ってもらい、多くの方にお参りに来て頂きたいと、色々やって来ましたが、その一環として京都市の駒札を門前に立てて頂きたいと念願してきました。 当寺で織田信長云々と言っても、中々信用してもらえません。駒札に京都市の文字が入るだけで少しは信用してもらえるかなと思います。 この度、京都市産業観光局 観光MICE推進室の新規事業でやっと駒札を立てて頂くことに成りました。 近年駒札巡りがブームだそうです、これによって多くの方がお参りに来られたら有難いと思います。 なお、駒札の足元や門の戸、地蔵堂の屋根などまだ修復されていません。立て続きの災害で職人さんが忙しく手が回りません。しばらく待っています。

平成30年京都浄土宗寺院特別大公開を無事終了しました。

イメージ
10月6日(土曜日)7日(日曜日)勝念寺における平成30年京都浄土宗寺院特別大公開を無事終了しました。 6日7日とも蒸し暑く、説明する方も聞く方も汗を拭いながら、 熱心に聞いていただけました。 今年も多くのお方にお越し頂きました。 閻魔自作像の説明が年々変わって来ています。 これは閻魔像に付属する縁起が翻刻され、その内容が複雑多岐に渡り一度に説明出来ないため、毎年一部分ずつ説明しています。 今回は信長公から賜った宝物を大雲院と当寺で分けたことをお話ししました。 また女性の身のままで成仏すると誓願した多羅観音についても興味を持ってお話を聞いて頂きました。 後に残って詳しい説明を求める方もおられます。また歴史に興味がある方、熱心な方などにはさらに詳しい説明もオプションで行います。 毎年新しい方が来られて御縁が出来ました。また色々教えて頂きました感謝します。

平成30年10月勝念寺(かましきさん)宝物の公開

イメージ
平成30年10月勝念寺(かましきさん)宝物の公開 平成30年京都浄土宗寺院特別大公開 京都にある浄土宗寺院の86ケ寺が特別大公開 公開日 平成30年10月1日から10月28日まで   (寺院ごとに公開日や時間は違います) 詳しくは京都浄土宗寺院特別大公開HPをご覧下さい http://www.jodo-kyoto.jp/daikoukai/ 勝念寺(かましきさん)では 10月6日(土曜日)・10月7日(日曜日) 午前10時より午後3時まで  本堂で織田信長公より開山貞安上人に賜る宝物を公開します。 訪れる方の中には伏見勝念寺に織田信長が来たと思っている方が結構おられます。 信長は当寺に来ていません!本能寺の変で信長が亡くなってから当寺が創立されました。 貞安上人が近江安土に居た時に、信長の帰依を受けて種々の宝物を賜りました。 信長亡き後、安土の宝物を貞安上人が伏見勝念寺に移しました。 従って当寺では信長から賜った宝物をお祀りしています。 小規模な勝念寺に織田信長公ゆかりの仏像があるとは中々信じてもらえません。 しかし外部の資料にそのことが書かれています。 先ず元禄9年(1696)に書かれた蓮門精舎旧詞(元禄・享保年間に全国浄土宗寺院の沿革を調査記録したもの)に勝念寺や信長公より賜った閻魔法王像について記述があります。 勝念寺の項に貞安上人が信長父子の菩提を弔うため大雲院を建て同時に勝念寺を開いたこと。 また信長公より貞安上人が閻魔像を賜り、さらに弟子安誉に与えたこと。 大雲院の項に貞安上人が大雲院を建てまた伏見に勝念寺を建てたこと。 近江西光寺の項に信長公の命により安土田中に西光寺を建て貞安上人を開山主にし、寺領の朱印と閻魔像を賜ったことが書かれています。 また、享保12年(1727)浄土門流の総系譜を集大成した浄土伝統総系譜の貞安上人の項に伏見勝念寺を開き弟子安誉を勝念寺二世にしたこと。 そして貞安上人が修学した飯沼弘経寺誌(文政四年(1821)刊)に信長公より賜った閻魔像を弟子安誉が賜り勝念寺に安置したことが書かれています。 以上のことから勝念寺に織田信長公より賜る仏像を祀る証拠に