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平成30年 彼岸会法要を勤めました。

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平成30年3月22日(木曜日) 彼岸会法要を勤めました。 肌寒で曇り空、雨も降りそうなお天気でしたが、 遠くからもお詣り頂けました。 法要の後は、昨年4月8日釜敷地蔵尊供養会に関西大学大学院 東アジア文化研究科  索南卓瑪さんが来られ、当寺の多羅観音を調査されました。今回その報告を行いました。 論文「東アジア仏教における多羅信仰の展開」で当寺の多羅観音を紹介して頂きました。 この中で多羅菩薩を祀っているのは日本では勝念寺だけであると書かれています。 この多羅菩薩は、女性の身体のままで成仏するという誓願を発し、これを実現した女性尊とされます。 豊かな胸にくびれた腰の、いかにも女性を強調した仏様です。 境内には白木蓮が咲き、 新しい身代わり蛙が大勢仲間入りしました。 彼岸法要が済むと、4月8日には、釜敷地蔵尊供養会を行います。 どうぞお詣りくださいませ。

平成30年釜敷地蔵尊供養会を勤めます。

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平成30年4月8日(日曜日) 午前10時30分法要 今年も恒例となってきました「釜敷地蔵尊供養会」を勤めます。 釜敷地蔵尊を供養し参詣者の家内安全健康を祈願して、 御札を配る。それだけです。 イベントや屋台もありません。 簡素な法要です。 宗派を問わず、どなたでもお詣りください。 当日は午前9時より午後3時まで、本堂内が公開され、 織田信長公より賜った身代釜敷地蔵尊 秘仏閻魔法王自作霊像 金銅多羅観音菩薩座像が間近で拝観出来ます。 当日は「花まつり」につき甘茶接待します。 この法要も平成24年から始めて7年目です。 江戸時代から昭和20年頃まで、身代り釜敷地蔵尊を供養し、御札を配る行事がありました。 戦後それが途絶え、今や檀家さんもそのような事が在ったことを知りません。 昔どのようにしていたのか、もう分かりませんが、ともかく新しい形での復活です。 「身代釜敷地蔵尊(かましきさん)」は開山貞安上人が織田信長公より賜り、 文化年間には御影の版木が京専念寺順阿隆圓和尚より当寺諦誉義禅和尚贈られ、多くの方にお札が配られました。 現在地蔵堂の前に吊られている提灯は戦前のものです。戦後は地蔵堂の箱に収められたままなので綺麗に残りました。 昔は境内や丹波橋通には赤い提灯が吊られ屋台が出て賑わったそうです。 戦前に当時の住職がお札を刷った道具が残っています。 戦争中の物の無い時分、紙の質や大きさが不揃いの御札が残っています。 身代釜敷地蔵尊(かましきさん)は地獄で釜茹での責めに苦しんでいる人の身代わりとなって、自ら煮えたぎった釜の中に入り、地獄と此の世で苦しむ人々を救われます。  身代釜敷地蔵尊(かましきさん)は、苦しんで生きてる人々のために災厄を一身に背負い身代りになって下さっているのであります。 これは偏に私たち一人一人の幸せを願ってのことであります。  身代り釜敷地蔵尊(かましきさん)の、この尊い願いに触れると共に、その功徳にあやかり、幸福で豊かに生きていくためにも、皆様お揃いで「釜敷地蔵尊供養会」に