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令和6年8月24日 地蔵盆につき釜敷地蔵尊前にて法要を行いました。

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  令和6年8月24日(土曜日)地蔵盆につき釜敷地蔵尊前にて法要を行いました。 京都では各町内に「町内安全」の願いを込めて石のお地蔵様が祀られています。 8月23日24日の地蔵盆には、このお地蔵様の下で以前は子供たちを集めて昼はゲームや福引などの催しや夜には数珠繰が行われました。 大人たちは買い物やお地蔵様を祀る祭壇を組み立てるなど忙しくします。 今は少子高齢化で大人やお年寄りだけの祭りになっています。 またお地蔵様は各町内の個人の敷地に祀られています。 近年お年寄りだけの家が増えています。お年寄りが居られなくなると家が売りに出されます。 その時に町内のお地蔵様の居場所が問題になります。 それでお地蔵様の引っ越し先が見つからないとお寺に持って来られます。 当寺でも6体の各町内のお地蔵様を預かっています。 今日24日は土曜日です。それでお地蔵様は地蔵盆で各町内に帰って居られます。 当寺の町内は地蔵堂でお祀りしています。 当寺では町内の地蔵盆とは別に釜敷地蔵尊の御祭りも戦前はしていました。 門前に丸太を立てて梯子を横にしたような枠に提灯を吊るして上げていました。 境内や丹波橋通に赤い提灯を紐で吊るしていました。屋台も出て賑やかにしていたと聞いています。 住職の子供の頃(昭和30年代)には、まだ名残で昔を知っている近所のお年寄りが釜敷地蔵尊にお供えする果物やお菓子などの御供物をもって来られました。 そのときには近隣で「かましきさん」の通称で結構知られていました。 法要が終わると御供物を分けて各家に持って行きました。そのお年寄りが居られなくなるとそういった風習が無くなりました。 それが今は4月8日に「釜敷地蔵尊供養会」として形を変えて行っています。 その時代に合わせてお祭りの仕方も変わってきています。

令和6年8月16日 お精霊送りを行いました。

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 令和6年8月16日(金曜日)お精霊送りを行いました。 お盆にお迎えした御先祖様の精霊を送る行事です。 「盂蘭盆経」にはお釈迦様の弟子 目連が餓鬼道に堕ちた母を救うため七月十五日に衆僧に供物を具えたと説かれています。日本ではこれに先祖供養と習合して精霊棚などを設置して、先祖に供養を行う行事をお盆と呼びます。 この精霊棚にお迎えした御先祖様にお経をあげることを棚経といいます。 棚経に寄せて頂くと以前は仏壇の前に御供物が山と積まれ木魚を叩くと振動でコロコロと芋や茄子が転げ落ちることもありました。 しかし今は万事簡素化してお仏壇の前は普段と変わりません。 まあ御先祖様を大切にする心が大事なのです。 8月16日には御先祖の霊をお送りする精霊送りで精霊棚に備えた御供物を持って来られます。 以前は両手に袋一杯に持って来られましたが、今は小さくなっています。 当寺では地蔵堂の前に御供物を納めてもらっています。 地蔵堂の戸を開けておくと熱心に釜敷地蔵尊を拝んでおられます。 これが御縁で時々お参りに来られる方も増えてきました。 境内では萩が茂って来ました。この夏の猛暑で水やりに追われます。 檀家さんのお盆のお参りに行く前の朝5時過ぎから水やりをします。 開けておくと時々見物に入って来られて水やりに困るので門は閉めておきます。 夕方は檀家さんのお参りで疲れているのと暑さで出来ません。 「萩振る舞い」まで後ひと月です。萩がどれだけ成長するでしょうか

令和6年8月2日 盂蘭盆施餓鬼会法要を勤めました。

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  令和6年8月2日(金曜日)盂蘭盆施餓鬼会法要を勤めました。 普通なら法要の時の晴れは結構なことですが、この連日の猛暑は命の危険もある暑さです。 今日の京都の午後は40度の予報です。 お参りのお方もこの暑さで来れないお方が多いです。 それでなくても檀家さんの高齢化で今迄当たり前にお詣りに来て頂いていた檀家さんが足が痛いのでお参り出来ないと断りの連絡を頂きます。 檀家さんの世代交代が上手く行きません。 もう成人した親子同居はほとんどありません。 子供さんも成人すると就職や結婚で遠くに行かれます。 中には外国に住んでいる方もおられます。 家業を親子孫が継いで同じ所に住むことはほとんど無くなりました。 檀家をつないでいくことが難しくなりました。 法要の後はこの異常気象を我々個人はどうすることも出来ない。 この気候に我々が合していく他はない。 もう昔の常識は通用しなくなりました。 住職の若い頃はクーラーは体に悪い。夏は暑いのが当たり前。 無理に冷やせば風邪をひく。 しかし今はもうそんなことは言っていられません。 命にかかわります。我慢せず適切にクーラーを使いましょう。 さてこの暑さで元気なインド菩提樹を植えたことをお話ししました。 昔は熱帯植物のインドン菩提樹は日本で育たないので葉が似ている別種の木を菩提樹として寺院に植えられました。 今は温暖化の影響で日本でも熱帯植物のインド菩提樹を育てられるようになりました。 お釈迦様がこの樹の下でお悟りを開かれた尊い木です。 仏教寺院でこのインド菩提樹が育てられるようになったことは有難いことです。