関西大学大学院の索南卓瑪さんが論文で勝念寺の多羅菩薩を紹介されました




平成29年4月
関西大学大学院 東アジア文化研究科の
索南卓瑪(ソナム ジョマ)さんが「東アジア文化交渉研究 第10号」で論文
「東アジア仏教における多羅信仰の展開」を書かれました。

此処から論文をダウンロード出来ます
http://kuir.jm.kansai-u.ac.jp/dspace/handle/10112/10937







巻末に勝念寺の多羅菩薩の紹介があります。





索南卓瑪さんは今年4月8日に行った釜敷地蔵尊供養会に当寺に来られ多羅菩薩を調査されました。





すでにメールで連絡があり、開山貞安上人と織田信長公の関係を知って頂くために、先に出された昭和女子大学の関口静雄教授の論文「京伏見安養山勝念寺蔵『焔魔法王尊像縁起』翻刻と解題」を紹介すると、コピーに細かく書き込みをされ、事前に勉強されていました。


此処から論文をダウンロード出来ます
https://swu.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=429&item_no=1&page_id=30&block_id=97








当寺では多羅観音については、開山貞安上人が織田信長公より賜ったという言い伝えがあること。

文政六年(1823)の焔魔法王尊像縁起の巻末に什宝物として金銅像観世音 天竺佛座像と記載があること。





明治24年(1891)の鑑査状に如意輪観世音坐像 傳天竺作と記載があること。
これ以外のことは分かりません。




多羅観音について書いたものが有ったかも分かりませんが安永七年(1779)の火災で焼失してしまいました。



それでも索南卓瑪さんは熱心に勝念寺のこと、開山貞安上人のことなど色々質問されていました。





私(住職)も多羅菩薩のこと、チベット仏教のことなど多くのことを教えて頂きました。





論文の発刊と来られた時と重なっています。

この論文では取り敢えず当寺で多羅菩薩が祀られていることの発見の報告です。
詳しい研究は此れからです。






この中で勝念寺の多羅菩薩が日本では他に無い仏様と分かりました。





此れからも大切にお守りしていきます。
















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