令和6年6月11日 勝念寺 釜敷地蔵尊が中外日報に掲載されました。
令和6年6月11日(火曜日)勝念寺 釜敷地蔵尊が中外日報に掲載されました。
中外日報は京都に本社を置く創刊120年の宗教文化専門紙です。宗教を中心として、政治、文学、芸術、産業など諸方面にわたり幅広く報道・論評しています。週2回発行の業界紙です。
「文化財探訪」というコラム欄で釜敷地蔵尊が紹介されました。釜敷地蔵尊は文化財には指定されていません。
先々代住職(現住職の祖父)の代に学芸員の方から鎌倉時代の作風に思える。
より深く調査して文化財に申請しょうかと言う話があった時、指定されたら何もしてもらえないのに雨漏りが地蔵尊にかかると言って地蔵堂の修理など責任ばかり負わされてはかなわん!と断ったそうです。
寺の宝物であり仏様だから大切にするに決まっているが、お金が掛かるものはどうしようもない。という理屈です。まあ気持ちは分かります。(笑)
近年釜敷地蔵尊にお参りの方が増えてきています。
日中は何時でもお参りに入って来られるよう山門を開け放ち、参道も整備しています。
また結構離れた処からも有難いお地蔵さんと聞いたからと来られます。
地蔵堂内は明かりをつけ釜敷地蔵尊の御姿を拝めるようにしています。有名な仏様も意外と戸が閉まっていて御姿が見えないところが多いです。
時々聞かれますが、地蔵堂の外や堂内に鬼がいます。何故ですか?と。
釜敷地蔵尊は地獄で釜茹での責めにあって苦しんでいる人の身代りとなって、お地蔵様が煮えたぎる釜の中に入って苦を代わりに受けています。
地獄の人も救ってくれる有難いお地蔵様です。
地蔵堂の鬼は地獄を現わしています。
そして左手本堂には当寺本尊 阿弥陀如来がおられます。
阿弥陀如来は極楽の教主・主尊です。
阿弥陀様の名号、南無阿弥陀仏と称えればどんな人も極楽へと導いて頂けます。
即ち地蔵堂は地獄、本堂は極楽を現わしています。
阿弥陀如来も釜敷地蔵尊も共に苦しんでいる人を救う仏様です。どうぞお詣り下さい。