地蔵堂の絵馬の話
令和2年4月8日(水曜日)
釜敷地蔵尊供養会を勤めます。
10時30分より法要開始
当日は午前10時より午後3時まで
織田信長公より賜る宝物を公開します。
平成七年まで地蔵堂の前には御拝(拝む所)がありました。
しかし平成七年一月十七日の阪神淡路大震災で倒壊の恐れが有るため取り壊されました。
この御拝には大小二つの絵馬が掛けられていました。
昔の写真に御拝の軒先に絵馬が掛けられているのが分かります。
一つは「司馬温公の甕割り」の絵、落ちた子供を甕を割って助けた利発な子の話。
もう一つは「賽の河原」の絵、真中に地蔵、右下に鬼、右上に極楽、左下に墓、地蔵の足元に子供が描かれています。
共に亡き子の供養のために上げられたものと思います。
この絵馬には施主の名前が記されており、名前から明治の初期頃の絵馬と思われます。
この様に昔は釜敷地蔵尊が篤く信仰されていたことが分かります。
因みに奥に映っている本堂は安永九年に再建された本堂で老朽化の為、昭和五十三年に現本堂が鉄筋コンクリートで再建されました。