勝念寺ホームページ「元祖法然上人像」のページを更新しました。

 

令和3年5月3日(月曜日)

勝念寺ホームページ「元祖法然上人像」のページを更新しました。



勝念寺には当寺第十四世諦誉義禅和尚の師僧 京都二条専念寺第十七世 順阿隆圓大和尚より文政九年(1826)に勝念寺に贈られた元祖法然上人像が伝わります。

順阿隆圓大和尚は江戸時代後期の学僧で、知恩院の役職を九年間勤められました。



従来この像が浄土宗総本山知恩院本尊の写しと言ってきましたが、これが間違いというか勘違いだと判明しました。

この像には知恩院大僧正や師僧 順阿隆圓上人の手紙と「元祖大師霊像縁起」が付属します。従来この文書が解読出来なかったために誤解が生じました。



この縁起によりますと、そもそもこの像は、大阪谷町願生寺 第八世超誉益雄上人の念持仏です。



超誉益雄上人は凡そ三百七十年前の人で、願生寺中興の大願をいだいて托鉢勧誡して万治年間(1658-1661)に壮麗な伽藍を建立して願生寺は大いに栄えました。



この超誉益雄上人の弟が順阿隆圓大和尚の曽祖父にあたり、超誉上人の形見としてこの像を譲り受け、曽祖父また祖父に与え祖父またその女恵明法尼に授けて、法尼臨末に順阿隆圓上人に授けました。



順阿隆圓大和尚は祖先遺愛の霊像を伏見勝念寺に奉納しました。



それに先立ち、この像は華頂山主大僧正(総本山知恩院門主)に拝謁念仏を賜りました。ここで誤解が生じました。



そして此の像の縁起と華頂山大僧正の手紙を付して順阿隆圓大和尚より勝念寺に授けられました。



順阿隆圓大和尚は元祖法然上人像を勝念寺に奉納するにあたり弟子諦誉義禅和尚に「この像を崇信してこれを奉事恭敬し奉り永く寺門に安置して其利益廣大無邊ならむことを願うのみ」と述べらています。





この元祖大師像は百萬遍知恩寺の本尊元祖大師像の御顔、数珠を繰る手、衣の裾の形などよく似ています。



百萬遍知恩寺の本尊元祖大師像を写したものと思われます。



まだ縁起や手紙を十分解読出来ていませんが、今の所ここまで解かってきました。













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