令和五年一月元旦


明けましておめでとうございます

幸多き一年となりますよう

心よりお祈り申し上げます

  令和五年一月元旦




日本漢字能力検定協会が選出した2022年の「今年の漢字」は「戦」でした。



昨年は国の内外共に厳しい世の中でした。



誰しも幸福を願っています。



しかしこの「幸福」の求め方や何を「幸福」と感じるかは人によって異なります。



阿弥陀経に極楽とは「その国の衆生、衆もろの苦あることなく、ただ諸もろの楽のみを受く、故に極楽と名づく」とあります。



まことに結構な世界ですが、これはこの世のことではありません。



同じく阿弥陀経に「これより西方、十万億の仏土を過ぎて、世界あり。名づけて極楽という。」とあり、遠い遠い西の彼方の仏の世界のことです。



仏教ではこの世のことは「娑婆」と言い、煩悩から抜け出すことができず、風雨や寒暑に対して耐え忍ぶ人々が生きる世界という意味で、忍土、堪忍界と呼ばれます。



昔は、この世は苦しいのが当たり前、それを耐え忍ばなければならないと教えられてきました。



徳川家康公の遺訓に「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。不自由を常と思えば不足なし。こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。」とあります。



今の世の中では色々批判も多々ある考え方でしょうが、日本の長い歴史の中でこのような考え方の下で戦争や疫病や自然災害に人々は耐え忍んできました。



むろんこれらに打ち勝つ為に科学を発展させ相互扶助や政府や自治体の援助など社会基盤を発展させてきました。



しかしまだ人間の力の及ばない地震などの自然災害や疫病などこれからも起こって来るでしょう。



暫し耐えてそれを乗り越える努力は必要だと思います。



正月早々暗い話で申し訳ありません。



お正月には皆さん神社やお寺に初詣に出かけられます。



災害や疫病など自らの力の及ばない処を今年一年無事に過ごせますようにと神様や仏様にお祈りするのです。










 

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