平成31年4月8日多羅観音像を公開します


平成31年4月8日(月曜日)
午前10時30分法要
釜敷地蔵尊供養会を行います。

当日、織田信長公より賜った多羅観音像(緑ターラ)を公開します。




当寺の多羅観音には縁起が有りません。

文政六年(1823)の閻魔像縁起に金銅観世音天竺佛座像と書かれているだけです。 明治24年には如意輪観音とされました。






しかし2年前関西大学大学院 東アジア文化研究科の索南卓瑪さんが来られ、多羅観音を見られてチベット仏教の緑ターラ像に間違いないと言われました。








当寺の多羅観音の特徴はその御顔です。
いかにも異国風で戦国時代外国との交易が盛んだった頃、日本にもたらされた仏像のように思います。




江戸時代は鎖国でこのような像は入ってこなかったでしょう。
拝観に来られた方もこの微笑んだお顔に魅了されます。






ネットの画像検索で「ターラ」「多羅菩薩」等検索すれば、多くの画像が見られますが、当寺の多羅観音のような御顔の多羅菩薩はまだ見ていません。

比較する像が無いので分かりませんが、近年に造られたターラ像の顔に比べるとかなり古い像ではないかと思います。








多羅菩薩は、観音菩薩がどんなにしても全ての生き物を救うことは出来ないと流した涙から生まれました。




観音の絶大な救済にすがっても叶わないことがあります。多羅菩薩は観音様の救済に漏れた衆生をも残らさず救う仏様です。





さらに伝統的仏教では、女性には五障があり、修行が適さないので、男性に生まれ変わって成仏するという思想がありました。




しかし、多羅菩薩は、女性の身体のままで、女性の善良と優さの心を持ったまま成仏するという誓願を発し、これを実現した女性尊とされます。
チベットでは特に女性に絶大に信仰され、女の子が生まれるとドルマ(ターラ菩薩)と名付けることも多いそうです。





多羅菩薩は八難救済を本誓とし、苦しむ衆生をいつでも救済に行けるように右足を前に出しています。
右手は与願印を結び、左手は親指と薬指を捻て蓮華の茎をつまんでいます。
頭に五智宝冠を戴き、胸の膨らみや身体と頭部をくの字にひねって、女性を強調しています。





これほど有難い仏様ですが、多羅菩薩の信仰は日本には入って来ませんでした。
多羅菩薩はインドでは後期密教の仏様で、弘法大師が唐から密教を持ち帰られて後に、中国に多羅信仰が入ってきたからです。






だから勝念寺の多羅観音は大変珍しい仏様です。




















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