令和7年3月22日 彼岸会法要を勤めました。
令和7年3月22日(土曜日)彼岸会法要を勤めました。
お彼岸に入っても肌寒い日が続きました。
ようやく今日、日中は温かくなってお出かけ日和になりました。
しかし今までの寒さが影響したのか風邪が長引いて体調を崩されているお年寄りが多いです。
そんな中お参りに来て頂きました。感謝しています。
法要の後は、六物についてお話ししました。
六物とは三衣(衣)鉄鉢・漉水嚢(ろすいのう)(食)座具(住)のことで、僧が執着心を捨てるように物の所有を禁じられたお釈迦様が生活に最低限度必要な道具の所有を認められました。
それが六物です。これはお釈迦様の命あるものは全て平等であり尊いという御心を現わすものです。
三衣は袈裟のことで身分によって着る物が異なるのを避けて、捨ててあるボロ切れを縫い集めた糞掃衣を着けること、漉水嚢は水漉しのことで水中の虫を殺さないように越して水に返してやる道具です。
お釈迦様は平等と命の大切さを説かれました。
そして能力の劣ったものでもお釈迦様は適切に指導して悟りへと導いた周利槃特(しゅりはんどく)の話をしました。
お釈迦様は相手の機根に応じて多くの悟る道を示され、宗祖法然上人はその中で仏の他力で往生する念仏の教えを選び取られたことをお話ししました。
境内のインド菩提樹ですが防寒用のプチプチを取りました。
指の太さのものは芯まで凍って樹皮が浮いてブヨブヨになっています。
腕の太さのものは樹皮が幹に付いて変わりがありません。
逆に鉛筆の太さのものは幹に緑が残っています。
本堂に入れていたものは葉が大分落ちましたが、変わりがありません。
早く新芽が出てくることを期待しています。
梅の花はもう見頃を過ぎています。
4月に咲くハクサンボクが蕾を付けています。
他にも花の蕾や葉芽が出ています。
寒くても季節は確実に移っています。