令和3年2月13日勝念寺のホームページに「毘沙門天」の項目を追加しました。
令和3年2月13日(土曜日)
勝念寺のホームページに「毘沙門天」の項目を追加しました。
当寺には織田信長公より賜うと伝える毘沙門天がおられます。
通常の毘沙門天は左手に宝塔、右手に戟を持っています。
しかし当寺の毘沙門天は宝塔を持たず、左手に戟を執り右手を腰にあて邪鬼を踏む珍しい像です。
この姿の毘沙門天は鞍馬様と呼ばれます。鞍馬寺本尊の毘沙門天は正にこの姿です。
毘沙門天は日本では「多聞天」と呼ばれ四天王の一人として祀られます。
後に独尊として「毘沙門天」と呼ばれ独自に信仰されます。
当寺の本堂内陣にも四天王が祀られています。
庶民の毘沙門天信仰の発祥は平安時代の鞍馬寺です。
鎌倉時代から室町時代にかけてこの鞍馬様の毘沙門天の作例が残っています。
因みに上杉謙信公が信仰された「泥足毘沙門天」も同じ姿です。
当寺は開山貞安上人が勝念寺を開基してより浄土宗寺院です。
浄土宗では特に毘沙門天を単独に祀るということはありません。
浄土宗寺院で毘沙門天をお祀りされている寺院はその前身が他宗派だったり、そこのお寺の由緒に関わる可能性があります。
従って勝念寺の毘沙門天は織田信長公より賜った仏様として大切にお守りしています。
かなり荒削りで、傷みが激しい像ですが、そこが戦国時代をかいくぐってきた力強さを感じます。
毘沙門天は室町時代末期には日本独自の信仰として七福神の一尊とされ、江戸時代以降は特に勝負事に利益ありとしてお参りされました。
そこで毘沙門さまの繋がりで七福神をお祀りすることにしました。
勝念寺では毘沙門天に伽藍の守護と参詣者の開運・勝運・金運・厄除などの福を授けて頂きますようお願いしています。